ホーム > 銀鮒の里教育情報 > 銀鮒の里教育概論 > おせっかいのすすめ

銀鮒の里教育概論

おせっかいのすすめ

子どもとの接し方でも述べているように、最近、都市部を中心にコミュニティの崩壊が問題となっています。昭和後期頃までは、ご近所同士で挨拶や物々交換・おすそわけをしたり、近所の人が子どもを指導・進言することは常識でした。ご近所同士のおつきあいを鬱陶しがったり、地域の子どもが道理に反することをしても、両親以外は声かけすらせずに野放しするような社会は、未成年者の問題行動(非行)や不審者による問題など、風紀・治安上の不安も生んでいます。ひどい場合は、知らない人からあいさつをされても無視するように、学校などで入れ知恵されているケースもあるといいます。このような消極的な態度は、逆効果をもたらしかねない、とんでもないことです。

日頃関係が薄いと思っていた人との距離を縮め、はっきりと意思表示や会話ができる「おせっかい精神」を高め、あらゆる人と良好な関係性を持つようにする努力は、地域コミュニティの円滑化に欠かせない、一人ひとりが意識的に取り組むべきことです。まずは、地域の子どもにあいさつをすることからはじめてみましょう。しかし、前述のような入れ知恵のために、いきなりあいさつをしたり、声をかけられることに対しては否定的な子どもも多いのが現状です。意外なようですが、子どもの場合、笑い鮒の取り組みのように、子どもたちが純粋に飛びつきやすいきっかけづくりを行うことはたいへん効果的で、誰しも思っているよりアイスブレーキング効果があります。とはいえども、ひとりや少人数では、慣れないことへの緊張感でなかなか踏みきれなかったりするものです。そこで動機付けとなるのが、銀鮒の里学校の活動のへの参加・協働です。活動に参加し、協働することで、無理なく積極的に、子どもたちとの距離を縮め、子どもたち・おとなの双方のコミュニケーション能力を無理なく効果的に高めることができます。