銀鮒の里学校について > 学校給食

学校給食

市民感覚を育てる銀鮒の里学校では、食育も重要視しています。児童生徒が元気になることはもちろん、大地と人とがつながり、循環を実感できる、そんな給食を目指しています。

腸内細菌叢も地球環境も健全化するヴィーガン給食

銀鮒の里学校の学校給食は、おいしい野菜や植物性食材の自然なうま味にこだわり抜いたヴィーガン給食です。ヴィーガン給食とは、出汁・ブイヨンを含めて動物性食材を一切使用しない、身体と環境にやさしい学校給食です。

現代の食生活では、栄養バランスを考慮しているといわれる公立学校の学校給食でも、野菜など植物性食品の摂取量が不足しがちです。動物性食材に偏った食生活では、腸内細菌の劣化による便秘や、それに合併して免疫力の低下を招いたり、さまざまな心身の不調の原因となります。そこで、昼食の学校給食1食だけでもヴィーガン給食にすることで、腸内環境を、太いうんちをもりもり出す昭和の頃のこどものような本来の健康な状態に保ち、免疫力を高めることで、インフルエンザなどの感染症にかかりにくく、アレルギー体質になりにくくします。

銀鮒の里学校の給食は、大きく元気なうんちを育てる給食です。銀鮒の里学校のヴィーガン給食をもりもり食べることで、公立学校の給食を食べる小中学生の2倍以上の量(重さ)の芳しい香りのうんちを毎日出せることを目指します。そうすることで、大腸を活性化し、免疫力が強くてねばりづよい心をもった、賢いこどもに育つのです。

※ヴィーガン給食は、植物性食品だけでも、小中学生の栄養バランスがしっかりとれるように献立設計しますが、動物性食品の摂取が必要と考える世帯は、ご家庭での食事で調整していただきます。

野菜から育てています

「こどもたちのおなかを健康的な食べもので満たすことで、ジャンクフードの害から守り、おなかから強くしたい。」そんな揺るぎない想いが、銀鮒の里学校運営の「ぎんぶなのうえん」(大阪府豊能郡能勢町)で力強い味のする固定種や原種の野菜を育てる動機づけを与えました。ぎんふなのうえんの野菜は、農薬不使用で、植物性堆肥と単肥(硝酸性窒素・アンモニア性窒素不使用)を、農芸化学の理論に基づき、作物に合ったバランスで与えることで、風味の濃さ・高い栄養価と安全性を実現する独自の銀鮒農法(ヴィーガン農法・化学認識農法)で栽培。開校後は、銀鮒の里学校の学校給食の野菜の一部として使用する予定です。

銀鮒の里学校 給食基準(小学部・中学部共通)
項目 基準
許容する食品添加物 以下のすべてを満たすもの
  1. 天然の食品成分として認められる物質であること。(例:紅麹色素、粗製塩化マグネシウム(にがり))
  2. 遺伝子組み換えによる生産物を含まないこと(例:遺伝子組み換えコーンのデンプンからつくられた液糖類は不可)
  3. 食品成分の化学修飾体ではないこと(例:一部の加工デンプンやCMC、アルギン酸エステル等は不可)
  4. 天然の食品成分であっても化学合成によるものではないこと(例:グリシンは不可)
  5. 天然の食品成分であっても動物由来ではないこと
禁止する食品添加物 「許可する食品添加物」の要件を満たさないすべての食品添加物
遺伝子組み換え食品
ゲノム編集食品
使用禁止
農作物 F1品種は可能なかぎり排除し、食材本来の風味が濃い固定種(伝統品種)や原種を積極採用する。
有機JASで使用が認められている農薬とオレイン酸ナトリウム以外の農薬を一切使用していないこと。
植物性堆肥以外の肥料(天然鉱物肥料・化学合成肥料)としては、硝酸性窒素とアンモニア性窒素を使用しないこと。
食器 原則として、材質は18-0ステンレス、陶磁器、ガラス、木、竹製とし、プラスチック製食器は使用しない。
洗浄剤 合成界面活性剤やその他有害物質を一切含まない石けんとする。(アルカリ剤は含有可)
 

こどもたちに大人気の給食スプーン

銀鮒の里学校では、すでに笑い鮒のなめなめあそびでこどもたちに「スプーンだけでおいしい」と大好評の、こだわりの給食スプーンを、学校給食でも使います。スプーンといえば、洋食器のイメージがありますが、実は、さじという和食器でもあります。厚手でこどもの手やお口にやさしくなじむ、銀鮒の里学校の給食スプーンは、全国の小学校で愛用されているものを、おてんばっ子・わんぱくっ子の視点で厳選し、丹念に磨き上げ、石けんで洗ったもので、なめごたえ抜群。おいしい給食がより一層おいしく感じられます。食べ終わったら、元気の証として、スプーンをしっかりなめて、つばでしっかりぬらし、美しいなめなめあーとを描いて返します。

循環のなかにある学校給食

「お口からおしりのあな、さらにその先の大地までつながっているのだ」という循環の考え方は、銀鮒の里学校の学校給食で大切にしている考え方です。こどもたちが食べた給食は、元気なつばといっしょにおなかの管に入り、こどもたちの血となり肉となり骨となり、元気となり、ありあまった元気はうんちになっておしりのあなから産み出され、大地に還り、新しい生命を育み、また、こどもたちが食べる給食になります。そんな給食は、こどもたちのおなかも、大地も、よごすようなものであってはならないと考えます。だからこそ、給食で使う食材の一つひとつは、決して妥協することなく、活力みなぎる循環に取り込まれていくようなものにこだわりたいと考えています。活力みなぎる循環のなかにあるこどものうんちも大地の土も愛おしくなる。そんな給食が、銀鮒の里学校の学校給食の目標です。

こどもたちの食べ残しはどうなる?

ほしい児童生徒や教職員で分かち合うか、ドギーバッグで持ち帰ることができるようにし、学校給食残飯によるフードロスゼロを目指します。

こどもたちの給食うんちはどうなる?

こどもたちが食べた給食でできた給食うんちは、善玉菌が豊富でとてもきれいなものです。学校に設置した手づくりのコンポストトイレに産み落とされた児童生徒の元気なうんちは、教職員がまごころ込めて堆肥化し、大地に還し、次なる生命の糧にします。銀鮒の里学校では、こどもたちのうんちは、大地に活力をつなぐ宝物として大切に扱い、決して無駄にしません。