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銀鮒の里学校とSDGs

教育はすべての基盤

銀鮒の里学校は、新しい教育で、持続可能な地域活性化に取り組む公益活動団体です。将来活躍する、農村のあらゆる資源を活かした新しい仕事やさまざまな価値を創り出す人(社会起業家)を育てる教育を実践したり、時代の先をゆく、さらなる新しい教育を推進したりしていきます。

ESD(持続可能な発展のための教育)は、すなわち、変えていく、変え続けていく教育です。変えるためには、変える勇気や自信が不可欠であり、そのような人を育てることがまず基本となります。現状に満足するのではなく、よい点は発展的に継承しつつも、現状を批判的に捉え、改善の取り組みをして、次の段階へ進めていくということを持続的に繰り返していくことで、持続可能な発展を実現することができるのです。

このような方法論は普遍的なものであり、あらゆる場面で実践することができます。

現実認識の教育を

近年、画面の中の世界を現実世界と錯視させる仮想現実(VR)が流行していますが、これは、現実世界を軽視する社会病理といえる現象であるといえます。現実世界のことを深く理解しないままで、仮想現実の世界に没入させることは、世界観の狭い人間にしてしまう危険性があります。

生物多様性や豊かな生活文化が今も息づく農村の銀鮒の里学校での学びは、現実世界の奥深さをより実感でき、自分で現実にしっかり向き合って行動できる、芯の強い人間を育てます。

理系女子をもっと増やそう

これまで理系といえば、男子が多いイメージがあり、理系女子は「リケジョ」と呼ばれたりして、特別視される風潮もありました。理系女子が少ないことは、理系分野の科学的理解が求められる化学物質問題などに関する市民運動での発言力や行動力の低下を招き、このような分野の市民運動の停滞の原因にもなっています。

しかし、大学の農学部の男女比率はほぼ1:1で、従来から男女差はほとんどありませんし、工学系を志す女子も増えてきています。

銀鮒の里学校では、男女に関係なく、質の高い自然科学体験ができるSTEM(理数・科学技術)教育を推進し、理系を志す女子をもっと増やすことで、より発言力のある市民社会の創造を目指していきたいと考えています。

まなぶよろこびを、もっと多くの子どもたちに

新しい公共のしくみをつくる銀鮒の里学校は、休みの日には、誰でも銀鮒の里学校の知的活動を体験できるよう、学校開放をしたり、将来的には、銀鮒の里教育を実践する学校をさらに増やしていくことも目指します。