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銀鮒の里学校とSDGs

こどもバケツトイレでまなぶ、衛生の真実

世界では、今日でも、トイレが十分にないために、路上の溝にうんちをふんばる子どもが多くいます。とても元気な子どものうんちでも、大量に放置すれば、生ごみなどと同じように、虫がわいたり、腐ったりして、伝染病の原因になることがあります。

よく、そのような問題があるために、衛生的な水洗トイレが必要だといわれることがあります。

ところが、子どもの腸内細菌に間しての最近の調査研究で、日本の小学生のうんちは、ビフィズス菌などのよい菌がとても強い、とてもきれいなうんちだということがわかったのです。さらに、最近では、公園や登山道などに、人のうんちやおしっこをおがくずとまぜこんで処理をする、水で流さないバイオトイレの設置が増えており、とても衛生的に使えることが立証されています。このバイオトイレから、動力装置をなくし、子ども専用としてかんたんにしたのが、こどもバケツトイレです。水で流さないので、前の人がふんばった元気なうんちが見えます。男女共用なので、男子も女子も同じようなうんちだということもわかります。みんなのうんちがたまったら、バケツの底に入れてある米ぬかやおがくずとこねあわせ、みそを作るのと同じように、虫が入らないように、しっかりふたをして発酵させます。発酵中は、とてもよいにおいがします。発酵が終わったうんちは、肥料としてつかうことができます。銀鮒の里学校でも、このこどもバケツトイレを使う予定です。地震や風水害で水道が寸断され、水洗トイレが使えなくなっても、このバケツトイレがあれば、防災トイレとして使うこともできるのです。

このバケツトイレを使うと、こどものうんち自体はきれいなもので、生きているのだという、うんちの真実がわかります。そして、近い将来、トイレがないために、路上でうんちをふんばっている東南アジアなどの子どもたちにも役立ててもらうことも考えています。

バイオトイレの普及で、飲料水源のさらなる確保を

下水道は大がかりな設備が必要であるうえ、下水処理排水は河川に放流されることが多く、下流の飲料水源を汚染することにもなりかねません。バイオトイレは、下水道に接続せずに、うんちやおしっこの処理が完結するため、バイオトイレの普及は、下水道への負担が減ったり、より多くの飲料水源を確保できるなどの効果が期待できます。