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銀鮒の里学校とSDGs

昭和のよきあたりまえを見直す教育を

昭和の中期頃までは、資源の節約と循環は、日々のくらしのなかで、当然のこととして行われてきたことです。生ごみも糞尿も、堆肥として自然に還していましたし、家具などの家財道具や家屋などの建築物は、国産材を有効に活用してつくるのが一般的でした。

しかし、今日では、生ごみは焼却、糞尿も下水処理や浄化槽処理が一般的となり、大地とのつながりは絶たれてしまいました。家具や建築用の木材も、その多くは、価格などの面から、海外の森林から伐採された輸入材に替えられたのです。その結果として、二酸化炭素やメタンなどといった温室効果ガスの排出量は急激に増加したのです。

そこで、銀鮒の里学校では、農村の教育環境を最大限に活かし、有機資源を一旦大地に還元し、資源循環を図りつつ、身近な日本の森林を活性化させることなどを通じて、資源循環があたりまえだった昭和の頃のよき価値感覚を発展的にとりもどす取り組みを進めていきます。例えば、給食の残食の持ち帰りができるようにしたり、バケツトイレで子どもたちの糞尿を堆肥として大地(学校農園など)に還元したり、国産材でつくられた学校家具(児童机・児童いすなど)を活用したり、カーボンニュートラルを積極的に活用するなど、常に大地とのつながりを意識した生活習慣を定着することで、資源の無駄をなくし、温室効果ガスの排出抑制につなげていきたいと考えています。